燻りエンジニアブログ

燻(くすぶ)り続けている組み込みエンジニアの備忘録

光感知音声再生キット

今回のキットは秋月電子さんでまとめ買いしたキットの中では比較的高価(1500円くらい)なものです。タイトルからわかる通り光を感知して音声を再生するものなのですが、再生される音声をあらかじめ録音する機能もついています。

 

キットの中身がこちら。

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全部で36部品になります。今まで制作したキットの中では一番部品数が多いです。

購入したキットはAviosys International Incという台湾の会社の製品なのですが、この会社のキットは、製品に含まれているマニュアルが非常にわかりやすくお勧めです。マニュアルには、部品表と回路図が記載されており、また、PCBにも部品番号がわかりやすく記載されているので組み立てるのにとまどうことはないと思います。ちなみにマニュアルは英語か中国語なのですが、外国語の勉強もできて一石二鳥です。

さっそく抵抗から取り付けていきます。ちなみに、部品の取り付け順序にもいろいろとコツがあるようなのですが、私は熱に強く背の低いものからつけるようにしています。

久しぶりのはんだ付けだったこともあり?はんだごてのクリーニングができていないため?そもそもはんだ付けの練習不足?はんだ付けが失敗の連続。。。半分以上はツノができたりボールになったり。そしてついに・・・

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隣とくっついてしまった。絵に描いたようなはんだ付けの失敗例です。これも経験だと思い、吸い取り線で救済措置。熱を加えすぎないように慎重にやりました。(こうやって写真に撮ってみると自分のはんだ付けのへたくそさがよくわかります笑。きたない。。。)

作業開始から1時間弱でようやく抵抗すべてがはんだ付け完了。ちなみに私は、はんだ付けが完了した部品を部品表にチェックするようにしています。進んでる感があっていいです。間違いも少なくなるのでおすすめです。

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次にコンデンサですが、今回使用するコンデンサはセラミックコンデンサ電解コンデンサの2種類があります。それぞれ、容量と極性に注意しながら作業する必要があります。セラミックコンデンサに極性はありませんが、今回10個中1つだけ470pFが入っていて間違えそうになりました。右側が470pFのもの。他はすべて0.1μFです。

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電解コンデンサには極性があります。キットの基盤には取り付ける向きが分かりやすいように絵が書いてありますので気を付けていれば間違えることはないと思います。+のプリントがされている方が電解コンデンサの+側になるように取り付けます。

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コンデンサを付け終わり、次はICソケットの取り付けです。今回のキットにはRecording IC(28 PIN)とIC 386(8 PIN)がありますので2つのICソケットがあります。ICソケットは、はんだ付けする前にセロテープか何かで固定しないとはんだ付けができません。(足が短く、裏返すとするっと抜けるため)下が固定したところ。

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1時間半程度でようやくここまで完了。かなり疲れてきました。途中経過の写真。

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その後さらに1時間ほどかけてようやく完成。後半は写真も撮らず黙々と作業しておりました。完成の写真がこちら。例によって電池パックは直接はんだ付けはしておりません。完成するとやはりうれしい。

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マニュアルにしたがって、音声の録音をして、光センサ(CDSセル)を手で覆うと無事に音声の再生ができました。今回使用しているIC(Recording IC ISD1110)では10秒の録音しかできないようなのですが、ICだけ取り換えることでもっと長い時間の録音も可能だそうです。光センサの感度が非常に良く(今まで使ったことがないのでこういうものなのかもしれませんが)、少し影を作るだけで反応して音声が再生されます。ちょっと感動しました。暗くなると音声が再生される機能の使い道が難しいですが、こういうところにビジネスチャンスがあるのかもと夢を膨らませながら達成感に浸ることができました。

 

今回の制作に使用した道具はこちらになります。

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次は、はんだ付けがもっとうまくできるように練習をします。まずは、クリーニングの仕方の勉強から。

 

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